セレスタイト(天青石)/マダガスカル産

• 1.マダガスカル産セレスタイト(天青石)
• 2.産地のマダガスカル マハジャンガ州サコアニー村
• 3.形状や特徴
• 4.セレスタイト(天青石)の動画

マダガスカル産セレスタイト(天青石)

セレスタイト、または、セレスティンとは、硫酸ストロンチウムを主成分とする鉱物で、淡い青色の結晶が特徴です。
淡い青色以外にも無色、白色、緑色等の結晶もあります。和名は、天青石(てんせいせき)と呼ばれています。

産地のマダガスカル マハジャンガ州サコアニー

つづいて、産地です。
マダガスカル共和国の北西部にあるマハジャンガ州ブエニ県(ブエニ県地域圏)ミツィンズ郡のサコアニー村です。
こちらの地域では、綺麗なセレスタイト(天青石)が大量に産出する事で有名です。ジオード(晶洞)の様な形状やクラスター(群晶)状で見つかります。
また、マダガスカルでは、マハジャンガ州以外にも、南部にあるトゥリアラ州アヌシ県(アヌシ地域圏)や中央部アンタナナリボ州バキナンカラチャ県(バキナンカラチャ地域圏)で、産出されます。
マダガスカル以外では、メキシコやカナダ、アメリカ等で産出します。

形状や特徴

セレスタイトは、板状、塊状、柱状等の形状をしており、しばしば、石膏や硫黄を伴い石灰岩や岩塩の層状堆積物などの堆積岩で産出します、また、熱水鉱床でも産出します。
バライト(重晶石)と同質同像であり、比重や炎色反応にて区別ができます。

※炎色反応とは、炎を当てて加熱する事により、鉱物に含まれた金属特有の色がでる反応です。

セレスタイトに含まれる硫酸ストロンチウムには、赤色の炎色反応が現れます。
この赤色は、花火に使用されたり信号弾にも使用されたりします。

こちらは、ジオード(晶洞)状のセレスタイト(天青石)です。
外面部分はカットし、全体的に卵のような形に加工されています。
内側にある大小様々な大きさの結晶は綺麗な水色をしていて部分的に透明度があります。

こちらのセレスタイト(天青石)は、ゴツゴツとした結晶です。
ところどころ白くなっている部分がありますが、濃い目の色合いが綺麗です。
また、光に透かして見ると水色の部分は半透明になり淡い色合いになります。

セレスタイトは、ガラス光沢があります。板状の結晶に光を当てるとキラキラと光を反射して綺麗です。

こちらのセレスタイトは、スカイブルーの結晶が重なり合うように成長しています。
塊状の原石の中には、ジオード(晶洞)があり、小さな結晶が成長しています。ジオードの奥へ行くほど濃い水色をしているセレスタイトです。

セレスタイト(天青石)の動画

セレスタイト

マダガスカル産のラブラドライト

マダガスカル産のカーネリアン

マダガスカル産のオーシャンジャスパー