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パイロモルファイト(緑鉛鉱)とは、リン酸塩鉱物の一種で、緑色、黄色、褐色、オレンジ色をしています。 鉛鉱床の酸化帯に生成し、白鉛鉱やバナジナイトが伴うこともあります。
パイロモルファイトという名前の由来は、ギリシャ語で、”火”を意味するpyr(パイロ)と”形”を意味するmorphe(モルフ)になります。
これは、結晶を溶かした後、冷却すると新しい結晶の形になり始める性質があるからです。
つづいて、産地です。
こちらの産地は、広西チワン族自治区のみしかわかりませんが、鉱物データベースおよび鉱物学的参照Webサイト"mindat"によると、こちらの自治区では、桂林市(Guilin)の恭城ヤオ族自治県(Gongcheng Co.)や霊川県(Lingchuan Co).陽朔県(Yangshuo Co.)で産出します。
また、日本でも産出し、岐阜県の神岡鉱山など多くの場所でも産出します。
つづいて、パイロモルファイト(緑鉛鉱)の特徴です。
パイロモルファイトの結晶は六角柱状、樽型をしており、球状や腎臓状で産出することもあります。
「Mineralogy Database」によるとパイロモルファイト(緑鉛鉱)は、鉛:76.38%、酸素:14.15%、リン(燐):6.85%、塩素:2.61%で構成されており、リン(燐)が、ヒ素に置き換わるとミメタイト(ミメット鉱)になります。
また、同じリン酸塩鉱物であるバナジナイト(褐鉛鉱)のバナジウムが、ヒ素に置き換わるとこちらもミメタイトになります。
1966年にBakerは、合成法により、バナジナイト、ミメタイト、パイロモルファイトの間には完全な系列があることを示しました。
また、これらの鉱物は、アパタイトグループに属す鉱物です。
こちらの写真のパイロモルファイトは若草色をした樽状の結晶をしており、光を当てるとキラッと反射します。
こちらは、別のパイロモルファイトの結晶の近影です。
大小大きさの異なる結晶が母岩上に成長しています。
こちらは、別のパイロモルファイトです。母岩上には、少し濃い緑色をした結晶が分散して成長しています。
今回ご紹介したパイロモルファイトは、1mmから2mm程の小さい結晶がほとんどでしたが、母岩上に比較的密集して成長しています。
パイロモルファイト / Pyromorphite
和名:緑鉛鉱
分類:燐酸塩鉱物
モース硬度:3.5〜4
劈開:不完全
断口:亜貝殻状〜不平坦
光沢:樹脂光沢
結晶構造:六方晶系
比重:7.0
産地:中国 広西チワン族自治区
【関連商品】
・Pyromorphite Data
(http://webmineral.com/data/Pyromorphite.shtml) 閲覧日:2022年02月10日
・Mindat 「Pyromorphite」
(https://www.mindat.org/min-3320.html) 閲覧日:2022年02月10日
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