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ヘデンバージャイトはカルシウムと鉄を含む単斜輝石で、スカルンや火成岩に産出します。また、和名は、灰鉄輝石(かいてつきせき)やヘデン輝石と呼ばれています。
ダイオプサイド(透輝石)のマグネシウムが鉄に置換したもので、また、カルシウムが少ないものは普通輝石、マグネシウムがマンガンに置換したものは、ヨハンセナイト(ヨハンセン輝石)になります。
また、デンバージャイトという名前は、スウェーデン化学者のベルセリウスが、同僚のヘデンベルグに因んで命名されました。
つづいて、産地です。
こちらの産地は、岐阜県山県市美山町柿野 柿野東洞菊寿石採掘跡です。
放射状に成長し菊模様をしたデンバージャイト(灰鉄輝石)は菊寿石として流通しており、その採掘場跡になります。 デンバージャイト以外にも水晶も産出し、共生している事もあります。
また、2016年5月に岐阜県の県の石として選定されました。
岐阜県の県の石については下記になります。
岐阜県の岩石:「チャート」
岐阜県の鉱物:「ヘデン輝石(灰鉄輝石)」
岐阜県の化石:「ペルム紀化石群」
になります。
その他の県の石については、日本地質学会発表の『県の石』をご覧ください。
岐阜県以外の産地として、ヘデンバージャイトは、イタリアのシチリア島スウェーデンなど世界各国で産出します。
つづいて、ヘデンバージャイト(灰鉄輝石)の特徴です。
ヘデンバージャイトの結晶は、等方体から柱状になりますが、塊状、または刃状、葉片状の方が産出が多いです。
こちらは、ヘデンバージャイト(灰鉄輝石)の結晶の近影です。
刃状の結晶が放射状に成長しています。
放射状に成長したヘデンバージャイト(灰鉄輝石)です。放射状の部分が、菊の花のような模様をしており、菊寿石と呼ばれていたのもわかります。
まるで山のような表情をしています。
こちらのヘデンバージャイト(灰鉄輝石)は、石英を伴って成長しています。こちらの石英は白濁していますが、緑色をした水晶も産出します。
複数のヘデンバージャイト(灰鉄輝石)の様子です。刃状や葉片状の結晶が、個性ある表情をしています。
ヘデンバージャイト / Pyromorphite
和名:灰鉄輝石
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:5〜6
劈開:二方向に完全
断口:不平坦〜貝殻状
光沢:ガラス光沢〜樹脂光沢
結晶構造:単斜晶系
比重:3.4
産地:岐阜県山県市美山町柿野 柿野東洞菊寿石採掘跡
【関連商品】
・wikipedia 「灰鉄輝石」
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%B0%E9%89%84%E8%BC%9D%E7%9F%B3) 閲覧日:2022年12月03日
・Mindat 「Hedenbergite」
(https://www.mindat.org/min-1842.html) 閲覧日:2022年12月03日
・日本地質学会 「県の石」
(https://geosociety.jp/name/category0022.html) 閲覧日:2023年05月29日
・岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM/誠文堂新光社
ロナルド・ルイス ボネウィッツ(著)・青木 正博(訳)ISBN:978-4416807002
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