スピネルは、無色、青色、赤色、黄色などの色を持つ酸化鉱物で、ガラス光沢の八面体や粒状、塊状の結晶で産出します。
ラテン語で“棘”を意味するspinaに由来しており、これは結晶の形が八面体である事に因んでいます。
つづいて、産地です。
ミャンマーのマンダレー管区のピンウールウィン地区にあるモゴクです。
モゴクとその近くの他の村では、古くより宝石の産地として有名です。
ルビーやサファイア、スピネル等は、変成石灰岩(大理石)の風化による砂利に含まれています。
その他にもペグマタイト帯があり、トパーズ、トルマリン等が産出することで知られています。
また、他の国ではスリランカやマダガスカルでも産出します。
こちらは小さい結晶が集まって成長しており、ところどころ破損していますが八面体をしています。
表面はガラス光沢ですのでキラキラと光に反射して綺麗です。
母岩の石灰岩(大理石)も細かく光に反射します。
母岩の石灰岩は、現地の人によって加工されています。
線を描くように彫刻され、こちらの様にスピネル結晶も一緒に加工されている部分もあります。
実に残念です・・・
赤色のスピネルと一緒に成長しているのは綺麗な黄緑色の結晶です。
この結晶はグリーンスピネル??
では無く、パーガサイトという鉱物です。
パーガサイト(パーガス閃石:Pargasite)は角閃石の一種で、褐色や緑色などの色で産出する鉱物です。
角閃石よりややアルカリ分が多く、ケイ酸分が少ないのが特徴です。
赤色と黄緑色の結晶が綺麗ですね。
スピネル / Spinel
和名:尖晶石
分類:酸化鉱物
モース硬度:7.5〜8
劈開:無し
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
結晶構造:等軸晶系
比重:3.6
産地:ミャンマー マンダレー管区モゴク
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