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モリオン(黒水晶)は黒色をしている水晶です。
発色する原因ははっきりと解明されていませんが、水晶を形成する珪素を置換した微量のアルミニウムイオンが、地中で発せられる微量の放射線を長い間浴びることで色中心(カラーセンター)となり、光を吸収する事によって灰色や黒色に見えると考えられています。
(※色中心(カラーセンター):イオン結晶中の点欠陥に、電子や正孔が捕捉されたある種の格子欠陥のこと。特定の波長の光を吸収して色が着くため、このように呼ばれる。「Wikipediaより」)
受けた放射線の量が少ないとスモーキークォーツ(煙水晶)となり、黒水晶はより多くの放射線を長期間浴びていたという事になります。
※黒水晶とスモーキークォーツの境目はあまりはっきりとはしておりません。
このページでは真っ黒な黒水晶を解説します
つづいて、産地です。
中国の東にある山東省日照市五蓮県
ここでは、黒水晶の他にもパイライトやアメジスト、カルサイト等も産出します。
黒水晶やスモーキークォーツは、火成岩や花崗岩で多く見つかります。花崗岩は内部に微量な放射線を含んでいることがあり、その一帯で成長した石英は、しばしばスモーキー色をしています。
日本でも岐阜県の蛭川村の花崗岩より黒水晶やスモーキークォーツが産出していました。
また、スモーキークォーツの色は熱に弱いため、200〜300度を超える温度で、または紫外線に長時間さらされると色が薄くなります。この色の損失は結晶のガンマ線照射によって元に戻すことができます。
この特徴を活かしブラジル産の透明水晶やアメジストにガンマ線を照射し人工的に黒くする事もできます。
こちらの黒水晶は母岩のカリ長石の中に成長しています。
水晶同様に六角柱状の結晶をしています。
つづいて、こちらも母岩の長石の結晶の上に成長した黒水晶クラスーターです。
こちらの産地で産出する黒水晶で良く見るタイプです。
こちらはエピドート(緑簾石)が表面に成長した黒水晶です。
ちょっと変わった雰囲気になります。
こちらは太く長い六角柱状の黒水晶です。
強い光を当てると先端部分が薄っすらと透けますが、全体的に不透明な結晶をしています。
また、柱面は彫りの深い条線による凹凸があります。
こちらはモリオン(黒水晶)の丸玉です。
光を当てると六条の光が浮かび上がるスター入り黒水晶です。
これは黒水晶内部に針状鉱物が入っているのではないかと推測されます。
モリオン / Morion
和名:黒水晶
分類:珪酸塩鉱物
モース硬度:7
劈開:無し
断口:貝殻状
光沢:ガラス光沢
結晶構造:三方晶形
比重:2.7
産地:中国 山東省
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・岩石と宝石の大図鑑―ROCK and GEM/誠文堂新光社
ロナルド・ルイス ボネウィッツ(著)・青木 正博(訳)ISBN:978-4416807002
・Wikipedia 「色中心」
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E4%B8%AD%E5%BF%83) 閲覧日:2019年2月17日
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