アラゴナイトは小粒のあられ状の結晶が鍾乳洞などで見つかる事から、和名は、あられ石(霰石)と呼ばれています。
つづいて、産地です。
モロッコ王国 フェズ=メクネス地方セフル州タズタです。
ここは、アラゴナイトを多数産出することで有名で、アラゴナイト以外には、カルサイトも産出されます。
また、モロッコ以外では、イギリス、フランス、ドイツ、日本でも産出します。
こちらのアラゴナイトは六角形をした柱状結晶で、濃淡のあるオレンジ色の結晶が成長しています。
この六角形は、実際は三つの平行四辺形の結晶がくっついたものです。
上の写真にある左上の吹き出しの部分は、ある結晶を拡大したもので、白色で記した様に菱形の結晶が三つ集まっています。
このような状態を疑似六方晶と呼ばれています。また、この双晶は三連双晶と言います。
また、本来は無色の結晶ですが、内部に入り込んだ不純物により色が異なります。含有量によりますが、鉄を含むと赤褐色からオレンジ色になります。
また、他の産地では、緑、青、紫等、いろいろな色があります。
こちらには柱状の結晶が多く成長し、光に当てると放射状に成長した結晶表面が光に反射してキラキラと綺麗です。
こちらのアラゴナイト(霰石)は、赤褐色と無色をした結晶です。綺麗に色が分かれていて面白いですね。
こちらは、無色のアラゴナイト(霰石)です。爽やかな感じがあります。
こちらのアラゴナイトは枝状や突起状をした結晶で、淡いオレンジ色をしています。
光に当てると表面が光に反射してキラキラと綺麗です。
こちらは、塊状のアラゴナイトを丸玉に加工したものです。
鱗のような斑模様が個性的です。
アラゴナイト / Aragonite
和名:霰石
分類:炭酸塩鉱物
モース硬度:4
劈開:完全
断口:亜貝殻状
光沢:ガラス光沢〜樹脂光沢
結晶構造:斜方晶系
比重:2.9
産地:モロッコ フェズ=メクネス地方セフル州タズタ
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